「聖霊が降(くだ)る洗礼」

A. 19回目の結婚記念日

 先週の水曜日(11月10日)、19回目の結婚記念日を迎えた牧師先生は、夫人にバラの花束を贈り、夫人は手作り餃子を作られ、感謝溢れる記念日を過ごせたとのことです。
 心の一致が達成されている結婚には、気持ちの上で余裕がありますが、「お付き合い」の段階では、心を合せて行くための緊張感と不確定要素があります。
 使徒言行録には、「ヨハネの名によるバプテスマ」と、「イエスの名によるバプテスマ」の二つがあり、ヨハネのバプテスマを受けるとは、道徳的な完璧さの達成を追い求めることを意味し、イエスの名において洗礼を受けるとは、既に成し遂げられた罪の赦しを喜ぶことです。

B.聖書より

  

(6)パウロが彼らの上に手を置くと、聖霊が降り、その人たちは異言を話したり、預言をしたりした。(7)この人たちは、皆で十二人ほどであった。使徒言行録19章6〜7節
12人は、聖霊を受け、真にキリストの弟子となり、異言や預言などの聖霊の賜物が与えられました。異言は、主にお仕えするための新しい言葉だと説明できます。洗礼を受けた人は、悪霊と死への勝利、罪の赦し、神さまの恵み、キリストにある完全さなど、様々な聖霊の賜物が与えられているのが、日々確認できます。

C. ハルサー(畑人)・ミュージシャン「アイモコ」

 沖縄県大宜味村(おおぎみそん)に住む東風平(こちひら)愛郎(あいろう)さん、友子さんは、農業をするかたわら、夫婦で「アイモコ」としてタレント活動を行っています。二人は自分たちのことを「ハルサー・ミュージシャン」と呼んでいます。二人は、ラジオ・テレビのコマーシャルやレギュラー番組に出演していますが、ほとんどが農業関連の番組やイベントです。
 友子さんは、かつて福岡のラジオ局で人気パーソナリティー、リポーターとして働き、愛郎さんは、アイタカというフォーク・デュオとして活動していました。音楽の世界で売れるために活動していた愛郎さんは、自分たちがやりたい音楽と、業界が求めるものとにギャップを感じ、過労からげっそりと痩せて、精神的にも追い詰められていました。何が好きでやっていたのかも分からないまでに落ち込んでいました。クリスチャン・ホームに育った愛郎さんは、友子さんに、「教会に行きたい」と一言もらします。愛郎さんは、高校生のときには洗礼を受けていましたが、音楽活動が忙しくなると、教会には行かなくなっていたのです。でもその時、初めて自ら教会に行きたいと思いました。
 友子さんはクリスチャンではありませんでしたが、たまたま伯父宅の向かいに教会があったので、愛郎さんをそこへ案内します。一緒に礼拝に出てみると、愛郎さんは一度の礼拝で、それまでどんよりしていた表情が、雲が晴れるように笑顔になっていきました。これがきっかけで、友子さんも教会に通うようになり、クリスチャンたちが表わす神と人への愛、キリストの十字架の死による人間の罪の赦しの意味、そこにある神さまの愛を知り、やがて洗礼を受けました。友子さんは、愛郎さんの悩みを通して、教会に招かれていたのだと感じています。
 今、アイモコの二人は、マイナス的なこともあるけれど、すべては神さまに導かれ、最善の道が与えられると確信して歩んでいます。いろいろな悩みもありましたが、たどり着いた場所はその何倍も素敵な場所で、今は本当に幸せだと二人は語っています。
 聖霊が働くと、人は自分の罪と救い主のことが分かり、全てが最善に導かれるようになります。そして、物質的なものではなく、愛を中心とした永遠に価値のあるものを追求するようになります。更に、自分の賜物に気づくのです。それを体験してきたのが「ハルサー・ミュージシャン」アイモコです。

D.結び

 聖霊の導きある、新しい人生を送りましょう。信仰、希望、愛、その中で最も大いなるものは、愛なのです。
 御翼2010年12月号その2より

 
  
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